プロトⅢメイキングブログ⑧
このところ「スッポ抜け」というワードが頭から離れない日々を過ごしている藤岡です。
今回のブログも素人目線である意味「釣針屋のボヤキ」になっております。
ベテランの方は読み飛ばしてください。
・どうしても納得できない素人藤岡←コイツ
プロト針に対して、やや怒り気味でラインしてくる方もいます。
「この針は、スッポ抜けると思っていたが、やっぱりスッポ抜ける」と・・だけ・・・
この結果に対して納得できない訳ではありません。これは事実(fact)ですから・・
納得できないのは総じてスッポ抜けると「表現」される事です。
・「スッポ抜ける」の定義は?
ピストン式の竹製水鉄砲を子供の頃につくりました。
突き棒を手前に抜くと「スッポン~」とイイ音がしてクセになります。
藤岡←コイツが勝手に「スッポ抜け」を定義するなら
「口の中に針が付いた餌が入ったのか?」がその分かれ目だと思います。
①餌と針が口の中に入った場合(くわえた場合も?)・・・スッポ抜け〇
②餌と針が口の中に入らなかった場合・・・・掛からなかった〇
なぜこのように定義してみようと思ったのか?
それは
頂いたレポートの中でしっかりと「スッポ抜け」と「掛からなかった」を使い分けていると感じる方がおられるからです。意識してか?無意識にか?は分かりません。
いつも建設的でまとまったレポートです。時に自分自身に原因の矢印を向けられる勇気も感じる事が出来る文章なのでご自身の中でも課題を切り分け考えようとされている事が伝わってきます。
・石鯛釣りの「常識」は「非常識」である事を忘れてませんか?
石鯛釣りでは常識!でも他の釣りから見ると「エッっ~と」思う事は多々あります。
「ハリスワイヤー上にある餌」「固定結び」なんかがその代表例ではないでしょうか?
チモトに関して「エサ落ちの良さ」を求めるのも特殊です。
・石鯛釣りは確率
石鯛針には餌の名前がついている事が多いですがそれだけ「餌」と「針」の位置関係
が重要である事を証明しています。
餌ストッパーも餌と針の関係を良い条件下におきたい場合に使う訳です。
前にもブログで書きましたが
この魚には絶対に針が立たない「歯」があり、「掛からない確率が高くなる状態」があります。
この事の説明は省略しても「大丈夫だと思います」と書きながら・・・・
本心では・・・・忘れてる釣人が多いと思っている藤岡←コイツです。
・前おきにずいぶん文字数を使いましたが
その上で「カンヌキに掛ける率が高い釣人」「その逆の結果の釣人」で何が違うのか?を考えてみます。
長くなるので次回に続きます。最後まで読んでいただきありがとうございました。
プロトⅢメイキングブログ⑦
夢の魚に出会うために
「太く強い筋肉をまとい、確実に捕る」か?
「贅肉を削ぎ落とし、チャンスを増やす」か?
今回の
プロトⅢ 20号は「後者」か?。線径2.14mmでの大型への挑戦です。
色々な選択肢があるほうが楽しいのは事実(fact)では?
さて2021/1/5には良型のご連絡もいただきました。
・プロトⅢ 20号 S形状
・餌はカニの数珠(4個)
・72.5cm
・重量?
写真もいただきました。
写真では少し分かりにくいですがカンヌキをに掛かったようです。
この釣果の前日には20cmの魚もカンヌキに掛かったとLINEで情報をいただきました。
試作ですのでこの様に良いニュースばかりとは限りません!
ここまでご連絡いただいた結果のまとめ
・スッポ抜け情報・・・5(サザエ)
・カンヌキ・・・7 (サザエ、ヤドカリ、カニ)
・上唇皮・・・1(サザエ)
・下唇皮・・・1(イセエビ)
ある傾向が出てきました
まだまだ少ないデータ数です。大きな針はそもそも使う釣人も少なく、プロトⅢ20号のみの結果はある程度の時間はかかりそうです。
2020年春からプロトⅠ~プロトⅡでも一般の釣人に試していただき、年末からはプロトⅢ20号をお願いしています。
継続してこのような活動をしていますと
ある傾向が出てきた
と確信しています。
めちゃめちゃ怒られそうですが・・・( 遠投、足元にかかわらず )
「カンヌキに掛ける率が高い人がいる事」です。
残念ながらその裏返しは
「カンヌキ以外に掛かる人、スッポ抜けする確率が高い人がいる事」です・・・
「条件が違うだろ~!!」とめちゃくちゃ怒られそうですがこの場合は
「同じ試作の針(前提)を使って結果だけ見ると」そのような統計(傾向)になる。
次回ブログに続きます。最後まで読んでいただきありがとうございました。
プロトⅢメイキングブログ⑥
ご希望の方にお配りしたプロトⅢです。
今回の意図は「針先側を高く作り、餌を出来るだけ軸側に寄せたい!」です。
正確に言えば
「残り餌が軸に寄りそうな形状にすれば何か起こるのか?」です。
仕上がった段階では
残り餌はどんな動きをするのか?どの様に掛かるのか?まったく予想がつきませんでしたが極端な形状をとる事によって大きな違いがでるのでは?と思っていました。
4種類の形状の違い
形状M-Kのみ線径は2.0mmです。大きさに対して材料が細いので強い平打加工をしました。結果画像で比較しても太く見えます。平打加工を強くすると断面はより縦長の楕円になるので残り餌を「切り裂く」能力は少し上がるかも?しれません。
1番初めに作ったのは形状Aです。基本的な「ラウンド形状+微前上がり」です。その次は同じ形状で細い形状M-Kです。
もう少し極端な形状でないと違いが出ないと感じたのでさらに前上がりにした形状Sと形状S-Kを作った流れです。
尖頭(針先の角度は?)
S形状は細くやや鋭角に、その他3種は太く強く仕上げています。
しつこいようですが・・・
継続してお伝えしている事は
「カンヌキを抜くのに極端な鋭角の針先は必要ではない」という事実です。
この件に関しては先に結果を言いますとまったく問題なくカンヌキを抜いています。
これは単純に「問題なく刺さり込み貫通させる能力がある」ととらえてください。
針先が滑りカンヌキに針先が滑り込むなど「良い副作用」の有るor無しは事実としてはお伝え出来ません。
僕の考えでは不必要に針先が立つのは避けたいとの思いはあります。
この件に関して面白い(興味深い)意見もお聞きしました。
それは逆の発想で「鋭角な針先が口の中で立つと嫌がって魚が走り出す」との見方!これもあるかもしれないと思い、頭においております。
カンヌキは狙わない?
実際の現場では100%カンヌキにとはいかないのが現実だよと教えていただきます。どちらかと言えば遠投の方が多いように思います。
皆さんの話を統計していくと
・小型の石鯛、イシガキはスレ掛かりしてしまう場合も多いようです
・餌取りの状況などで複数の餌をつける必要がある時など
・硬く大きめの餌をつける場合
そこで針先を細く仕上げてあらゆる場面を想定して作ったのがS形状になります。
初期段階での針先のベクトル設定
針先のベクトル(針先のカーブが描く仮想の延長線)は穴のあたり~軸端に向けるように作っています。僕がオリジナルフックを手掛ける時は開発初期段階では必ず針先のベクトルはこの向きになる様に設定します。
何度か書いたかもしれませんが魚体の外側から引っ掛ける針は基本このベクトルをもった針が多いのがその理由になります。
序盤の結果
すでに年末までに5名の方には釣果のご報告をいただきました。結果は
・スッポ抜け情報・・・5
・カンヌキ貫通・・・5
・下唇の皮・・・1
・上唇の皮・・・1
などなど当然ですが多様な掛かりやスッポ抜けでしばらく苦戦が続きそうです。
今回はプロトⅢの作り手側の思いについて書いてみました。最後まで読んでいただきありがとうございました。
次回はプロトⅢの「隠れテーマ」と序盤の結果まとめなどを書いてまいります。
プロトⅢメイキングブログ⑤
商売として
針先の問題を書くのは「得」か「損」か考えると短期的にはやっぱり損です。
文章がヘタクソなので「単語」に注目が集まり、文脈が伝わらない事も良くあります。
何も伝えずにコッソリそこそこの針を売るのが一番「楽」ですが、「何のために独立したんだろう」「釣人に何を伝えたかったのか?」「釣人にとって何が楽しいのだろう」と考えだすと回り道を選択してでも現実を知ってもらう事を選択する藤岡です。これは性格とか性分でなんともなりません~。
まえおきが長くなりましたが「針先が溶けて無くなる問題」
キス釣りや鮎釣りのように針先が摩耗したり、曲がったり、欠けたりするリスクは石鯛釣りにもありますよというのが伝えたい1つ目の事でした。底物ですからね。
釣人の受入れが完了している釣り
キスや鮎は競技に出る方からサンデーアングラーまで針を交換する事が重要だという認識がかなり定着しています。釣果に差がつく事がそれを浸透させた理由の1つです。
石鯛師の意識はどのくらいか?まだまだ始めたばっかりで僕には分かりません。
本題に戻ります。
【原因を追究せよ】
②釣針屋(製造工程)に目を向けると
鮎、キス釣りをされる方は針を観察してみてください。平打加工がしていない針が多い事に気が付くと思います。反対に石鯛の針は平打加工がしてありますよね。
繰返しになりますが鮎、キスは針先が大きく釣果を分けます。ある意味、針先を最優先に考えて作ってある針です。これを覚えておいてください。
先を尖らす加工工程は「尖頭(せんとう)」といいます
この加工をする時点では焼入されておらす針先は弱く簡単に曲がります。
焼入していない材料は一般に生材とよばれ、⑤平打ち工程が終了するまでは針先が曲がりやすい生材のまま加工が進みます(すべて冷間加工です)。
①定寸切断(生材)
②尖頭(生材)
③中断(生材)
④成形(生材)
⑤平打(生材)
ーーーーーーーーーーー
⑥焼入・洗浄・焼き戻し(この段階でようやく針先の強さが確保されます)
⑦化学研磨
⑧メッキ・塗装・包装
もうおわかりかと思いますが尖頭後も曲がりやすい「尖った生材」を扱う事になり、全ての工程がピンピンに尖った針先とって「リスク」になります。
ここで鮎とキスの針を考えると「平打していない針が多い」!
これは平打工程で針先が傷みやすい事の裏がえしなんです。さらに言えばへら、渓流、エリアトラウト競技などの針もそうですよね。
平打工程を詳しく説明すると長くなるのでやめておきますが
超鋭角ピンピンに尖った針先は生材の段階で行う平打工程に対して十分に絶えず微細に傷んでしまうという問題があるのです。
加工工程は
焼入→洗浄→焼き戻し→化学研磨と進みます。
最終の化学研磨ですが文字通り化学の力で針の鏡面を削り研磨するわけですが針先の微細な曲がりやバリは残ってしまう事があるのです。
最後に針先を手で砥ぎ、立てる事が出来れば何の問題もないのですが、皆さんもご経験があるように先にシワリがある針は砥ぐのが難しい!
この微細な曲がりや残ったバリは「偽物の針先」です。肉眼で簡単には発見できません。特に老眼が始まるわれわれ40代は見えません!
この「偽物の針先」は海中では当然弱く、わずかな接触で欠けてしまう事がほとんどです。
この事が「針先が溶けて無くなる」現象の原因の1つでは?と考えております。
【まとめます】
「鈍角推進派と書いたその理由②」は
石鯛針のように太く重たい針をピンピンの超鋭角に仕上げるには工程中に多くのリスクがある事を知っているからです。(知ってて当たり前ですが・・・)
知っていながら
「そんなもん客はわかってへんやろ~」
「釣人がピンピン欲しい言うねんから作ったら売れるねん!」
とはならない性格と性分です。
作り手側からするとあまり公表したくない話ではあります。
でもよくよく考えれば、
鮎、渓流、エリアトラウト、キス、へらなど平打加工していない針自体が物語っている事なのでので知っている人は知っている事実なんです。
石鯛の名人と呼ばれる人は針を買ってもすぐ巻かず選別する人もいます。爪に引っ掛けてチェックし、時に砥ぎなおし、交換します。
もちろん作り手も
製造の欠点を補うための努力も続けております。
掛かりのイメージは人それぞれです。針先が鋭い針を否定しているのではありません。僕が伝えたい事は良い所、悪い所を知って
「自分の意志で自分が遊ぶアイテムを選んでほしい」
という事なんです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
追伸
全国の名手や釣具関係者の方がこのニッチな市場へ挑戦する僕を応援してくださり、「ボンボン」「鈍角推進派」などのネガティブなワードを出すと「アカンで~」「そんなん書いたら売れへんで~」と助言いただきます。本当にありがたく思いますしその通りだと思います。
これで「ボンボン」とか「鈍角推進派」とか書くのはこれで最後にします・・・・・・・・・・・・・・・ホンマか?
プロトⅢメイキングブログ④
【あなたの針、針先曲がってませんか?】
残念~!
「あなたの購入したその針!袋から出した時点で針先が曲がっています!」
って言われたら信じますか?
大変残念な話ですがあるのです。
そう老眼で見えないだけなんです(これは冗談)。肉眼では確認が難しいのが事実。
特に石鯛針のように太い針で「針先を鬼のように尖らせてある針」は要注意です。
【石鯛針鈍角推進派と書いた理由その1】
前回のブログでは鈍角(どんかく)推進派と大げさに書きました。その理由①は「カンヌキに掛けたい!」そのために重視するイメージは?に注目した結果、針先はそれほど鋭くなくてよいのではという理屈です。
カンヌキに掛ける事を前提にした名手の「合わせ」の解説を噛み砕いて読むと話しの順番はいつも同じです。
①掛けたい所の明確化
・掛かると安心な所(この場合はカンヌキ)
・掛からないところ(歯)
・掛かるけど不安要素があるところ(革、クチビル、胃袋、歯の溝)
が上げられお話がスタートするのが定番です。
②カンヌキに針を導くには
次の話の流れはいかにして針先をカンヌキ(掛かる所)に導くのか?になります。
内容は皆さんも知っての通りです。
③合わせ方
ここからは解説する人によって合わせ直前の「聞き動作?」の表現が違ってきます。
・潮の向き、地形のイメージ、穂先の方向から魚の反転方向をイメージして~とか
・針の向きを整えて~とか
が多いでしょうか?もはや合わせ動作そのものは話の終盤にチョコっと「竿を起こす程度で」とか「軽く合わせても大丈夫!必ず刺さります」としめくくられるパターン!
一連の話の中で②「いかにして針先を導くか?」を完了させるための”針”
この視点をもって針先を考えた時、あまり鋭角に立てない方が良いとイメージし、そしてプロトⅠ~Ⅱを作り実釣テストにいたった訳です。
大型を確実に取りたいと考える時、この手順に合った針でより②に重点をおいた針ががいいのでは?と考えたのが鈍角推進派と大げさに書いた理由の1つ目です。
何度も書きますが「思っているコイツ(藤岡)」は石鯛釣りをやった事がなく名手の書いた文章を文脈まで読み解いてブログを書いています。ので実釣経験値は「ゼロ~」です。
【ただし】
「この②を重視して考えた時」の話しで、もちろん藤岡の頭には「違う視点」「違う掛かりイメージ」も最近仕入れました。ですので次の針が作りたくてしかたないのです。
【石鯛針鈍角推進派と書いた理由その2】
2つ目の理由は作り手として正直、目を覆いたくなるような理由です。
説明には少し文字数を要するので今回、次回に分けて書きます。
【溶けて無くなる針先!】
こんな連絡をいただいたのです。
事案①
「藤岡君よ~ワシの針な~針先が溶けて無くなるるんよ~」と四国からの連絡!←これは他社さんの針のお話でした。
事案②
伊豆からも丁寧なレポートで連絡!「針先が溶けて無くなります」←これはプロトⅠ 20号~21号のお話です。同時に他社製品でもある話だと教えてもらいました。
がありました。「溶けて無くなった?」かはさておき、二つのご意見の共通点は
・遠投である程度の時間仕掛けと餌が海の中に使っている事
・針先が餌から出ている事(柔らかい餌の場合は収める事もある)
・硬めの餌を使う事が多いが針先側から餌は刺していない
・石や岩に引っ掛けた「自覚」は無い。
・針の共通点は比較的鋭角な針先です。
事案②の場合、投げ込んでいた時間もマガニ餌で40分、サザエ餌で1時間ほどとお聞きしています。
【原因を追究せよ】
①海中に目を向けると
単純に「摩耗」や「欠け」が浮かびあがってきます。
キスの投げ競技用の針はC(炭素)含有量が高く耐摩耗にふった材料が使われます。鮎なんかもそうです。これは明らかに針先に耐摩耗性が必要だからですね。
遠投である程度の時間水中に仕掛けがある事と針先を餌から出している事を考えれば針先の摩耗の可能性は低くない。やはり水中の餌と針も流れの影響を受けるので「静止」状態ではないからです。
名手の話では遠投石鯛釣りは「餌の置き場所」を考え、イメージするそうです。愛読雑誌の説明図では駆け上がりの壁や頂点付近のイメージが多い。そこで流れの影響でゴロゴロコツコツと動いている間に岩、石に接して摩耗や欠けが起こっていると・・イメージ出来る
いただいた針の写真を見ると欠けているようにも見えます。それはなぜ起こったのか?
長くなったので続きは次回のブログに・・・最後まで読んでいただきありがとうございました。
次回の内容は
【原因を追究せよ】
②釣針屋に目を向けると
「実はその針先は偽物だった」・・・
【対策として】
その問題の対策として取り入れたこととは?
「実は多くの石鯛針はそうなっている事実」
「大げさな藤岡の針」
【スッポ抜けと針先の因果関係は超低い説】
未経験者ならではの視点ですっぽ抜けを考る。読む価値は極めて低い?
スナックで石鯛針は売れるのか?
こんにちは。
近況のご報告から「Basic 石鯛16号 17号」を販売開始して約半月が過ぎました。さっそく使っていただき、「釣果があったよ~」とご連絡や投稿をしてもらうと起業して良かったと心から思います。本当にありがとうございます。
しかしながら石鯛針は
皆さんがよく知っているメーカーさんでも1ロッド目で撤退を決める事が多い石鯛針!
作り手にとって大変厳しい分野です。
有名ブランドでも約30,000本~35,000本(1ロッド)を完売させるのに数年かかったりします。
釣針屋comoeも例外なく
厳しいスタートとなりました。SNSでの告知とネットショップの組合せスタートしたので「認知」が足りないのは明らかです。
店舗販売専用針を用意しました。
店舗に石鯛針をおいてもらうのはなかなか厳しい状況です。
釣具店を見ていると黄色く変色した台紙が僕に「無理やで~絶対におかへんで~」と呪いをかけてきます。
業界の先輩方に聞くと「釣具店の棚はそんなに簡単に取れないよ~」「台紙の大きさ、パッケージの大きさ」など細かい要求が飛んでくるらしいです。
釣具店にはこだわらない藤岡
目的はハッキリしています。「認知の向上」ですので
・専用パッケージを用意しました。
・専用の針を用意しました。16号、17号
・釣具店での販売にこだわらない
ぜひ問い合わせください
最後に「釣具店での販売にこだわらない」としましたが、石鯛釣りが好きな人が集まる居酒屋、スナック、バー、カフェ、民宿、ホテル、釣宿などにもおいてもらえたらありがたいな~と考えています。
お店のベネフィット(石鯛師が集まるお店でのお話です)
・集客用ツールに、プレゼントに
・お客様との話題提供
・販売もプレゼントも可(お問い合わせください)
・お店のインテリアに
パッケージデザイン戦争勃発
15~16年前から釣針、仕掛け台紙もデザイン合戦です。個人的な見解ではササメ針さんが現在のデザインのトレンドを作り出し、他のメーカーが追従して同じようなデザインになっているな~と考えています。
釣針屋comoeのパッケージは「パグ印!」現在の流れには1mmも寄せておりません!
しかも紙は再生クラフト紙〜
ひそかに目立とうとする藤岡
製品をすぐにアップデートする藤岡の台紙は絶滅の危機にある「ハンコ」を使っています。台紙の一番下には「Ghost Designer Tomoya 」⇔ゴーストデザイナー朋也
と入れておきました。ゴーストは洒落ですが、名前を入れているのは決意です。
今回の針に関しては品質、デザインなどのすべての責任は藤岡朋也にあります。
例えばフィールドテスターさんに「完全監修」してもらう場合にはこの欄にはテスターさんの名前を入れると思います。
大切な人からの代筆メッセージ
台紙右上には英文のメッセージをあなたの大切な方から・・・代筆しておきます。
台紙は名刺
この台紙、実は名刺とまったく同じ大きさに作っています。試しに名刺ホルダーに入れてみてください。ピッタリきます。
なので裏面は「名刺+注意書き」になっています。
・名前
・住所
・メールアドレス
・注意書き
1人でやってます。
なかなか電話には出られませんのでメールアドレスのみにしております。
ひと昔前は
パケージに検査して入れた人のハンコが押してあるのをよく見ました。
釣針屋comoeは深夜に検査しながら僕自身がパッケージに入れるので印刷で名前をいれておきました。
知り合いの釣具店店長には「勇気あるね」なんて言われましたが
「道の駅に売ってる野菜でも生産者の名前書いてあるがな!」といっておきました。
名前を入れているのは決意です。
もちろん、ご意見、アドバイス、クレームはメールアドレスへ・・僕に直通です。
直通と言えば
フェイスブックを使っておられない方に向けて「LINE公式アカウント」を開設しました。URLからご登録いただければこちらも「釣針屋comoe藤岡へ直通」です。
「公式アカウントってなんやねん!」と思われるかもしれませんね。釣針屋comoeからはブログ更新の連絡、プロト募集、たまに広告などが送信されます。
ご登録いただいた方は普段お使いのLINEと同じようにお使いいただけます。藤岡へのご意見、アドバイス、クレームももちろんこちらへ・・・
まとめます
台紙に名前を入れているのは
製造者としての責任 と 針デザインへの自信
この2つ・・・・・
最後まで読んでいただきありがとうございました。
石鯛タマミ、南方石鯛の入手方法はあるのか?
【石鯛タマミと南方石鯛】
石鯛針を作っていますとSNSでアナウンスし始めて、お問い合わせも頂けるようになってきました。
一番多い問い合わせは愛用の針の廃盤にともなって
・類似品を探してます
・何本から作れますか(費用は?)
このお問い合わせは多いです、中でもよく聞くのは「南方石鯛」「石鯛タマミ」、いずれもオーナー針さんの針で製造が中止となっているとか
ネット上ではこの針がオークションに出され高い値段がつくこともあると教えていただきました。
【普通に作れます】
どんな針かと調べてみると、石鯛タマミはネムリ針、南方石鯛は先出なのにシワリという珍しい針でした。
0歳から針に囲まれて育った僕は「こーれーはー普通に作れる針だな~」と思うだけ。
もちろんこの針の何が良いのか僕にはわかりません←なんせコイツは石鯛釣りをやった事ないのです。
【廃盤になった理由】
長年この針を愛用してきたファンにとってはとても残念な事です。もちろん僕でよければ作りますよと言ってあげたくなります・・・・・が、
なにか引っ掛かる?人気があって買う人がいるなら復刻盤が出てもいいのにな~思うわけです。
こんな事を書くとちびっちゃうくらい怒られそうですが、廃盤になった理由は100%「売れなかったから」です。復刻盤が出ない理由も「売れないから」でしょう。
【僕が作ってもダメな理由】
「買いますから是非作ってください」と言っていただくのですが、針そのものを完コピしてもダメな気がしています。
1つ目の理由は「針そのものに価値を感じている人がどのくらいいるのか?」という疑問です。価値はそもそも希少性が生み出している場合がほとんどです。無いので欲しくなる心理ですね。
2つ目は
針そのもののファンで長く使っておられる場合、「作り手」すなわちメーカーにも思い入れがあります。針を完コピしたところで「何か違うな~」となる可能性が高いのです。
やっぱり本家にコピーは勝てる気がしません。
釣道具には「人の思い」も込められていますから・・・
3つ目は
作ってしまうと希少性が無くなる事です。これはリアルな現実!
【個人で100本普通の価格で入手出来る可能性あります】
「クラウドファンディング」を使えばいいのです。
「石鯛タマミ18号ほしい人」をクラファンで募集、リターンはもちろん「その針」
10000本がメーカーの最低製造本数なら1人100本として100人
2000本がメーカーの最低製造本数なら1人100本として20人
を集めればで来そうです。
【問題は「高齢化」と「ログイン」の壁】
「クラウドファンディング」って難しそうに感じますが「ただの受注生産」です。同じものが欲しい人をネットの力で全国から集める装置(プラットフォーム)と考えればかんたんですね。
しかしこれを説明してログインの壁を乗り越えるのは大変な労力です。
【Baseショップコイン】
釣針屋comoeの販売ページは「Base」を利用しています。
Baseには、ショップ(釣針屋comoe)を応援したい場合に購入できるショップコインという仕組みがあります。これをクラファン風に使えないかな~と考えております。
なにかご提案がありましたらぜひご連絡ください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。