プロトⅢメイキングブログ④
【あなたの針、針先曲がってませんか?】
残念~!
「あなたの購入したその針!袋から出した時点で針先が曲がっています!」
って言われたら信じますか?
大変残念な話ですがあるのです。
そう老眼で見えないだけなんです(これは冗談)。肉眼では確認が難しいのが事実。
特に石鯛針のように太い針で「針先を鬼のように尖らせてある針」は要注意です。
【石鯛針鈍角推進派と書いた理由その1】
前回のブログでは鈍角(どんかく)推進派と大げさに書きました。その理由①は「カンヌキに掛けたい!」そのために重視するイメージは?に注目した結果、針先はそれほど鋭くなくてよいのではという理屈です。
カンヌキに掛ける事を前提にした名手の「合わせ」の解説を噛み砕いて読むと話しの順番はいつも同じです。
①掛けたい所の明確化
・掛かると安心な所(この場合はカンヌキ)
・掛からないところ(歯)
・掛かるけど不安要素があるところ(革、クチビル、胃袋、歯の溝)
が上げられお話がスタートするのが定番です。
②カンヌキに針を導くには
次の話の流れはいかにして針先をカンヌキ(掛かる所)に導くのか?になります。
内容は皆さんも知っての通りです。
③合わせ方
ここからは解説する人によって合わせ直前の「聞き動作?」の表現が違ってきます。
・潮の向き、地形のイメージ、穂先の方向から魚の反転方向をイメージして~とか
・針の向きを整えて~とか
が多いでしょうか?もはや合わせ動作そのものは話の終盤にチョコっと「竿を起こす程度で」とか「軽く合わせても大丈夫!必ず刺さります」としめくくられるパターン!
一連の話の中で②「いかにして針先を導くか?」を完了させるための”針”
この視点をもって針先を考えた時、あまり鋭角に立てない方が良いとイメージし、そしてプロトⅠ~Ⅱを作り実釣テストにいたった訳です。
大型を確実に取りたいと考える時、この手順に合った針でより②に重点をおいた針ががいいのでは?と考えたのが鈍角推進派と大げさに書いた理由の1つ目です。
何度も書きますが「思っているコイツ(藤岡)」は石鯛釣りをやった事がなく名手の書いた文章を文脈まで読み解いてブログを書いています。ので実釣経験値は「ゼロ~」です。
【ただし】
「この②を重視して考えた時」の話しで、もちろん藤岡の頭には「違う視点」「違う掛かりイメージ」も最近仕入れました。ですので次の針が作りたくてしかたないのです。
【石鯛針鈍角推進派と書いた理由その2】
2つ目の理由は作り手として正直、目を覆いたくなるような理由です。
説明には少し文字数を要するので今回、次回に分けて書きます。
【溶けて無くなる針先!】
こんな連絡をいただいたのです。
事案①
「藤岡君よ~ワシの針な~針先が溶けて無くなるるんよ~」と四国からの連絡!←これは他社さんの針のお話でした。
事案②
伊豆からも丁寧なレポートで連絡!「針先が溶けて無くなります」←これはプロトⅠ 20号~21号のお話です。同時に他社製品でもある話だと教えてもらいました。
がありました。「溶けて無くなった?」かはさておき、二つのご意見の共通点は
・遠投である程度の時間仕掛けと餌が海の中に使っている事
・針先が餌から出ている事(柔らかい餌の場合は収める事もある)
・硬めの餌を使う事が多いが針先側から餌は刺していない
・石や岩に引っ掛けた「自覚」は無い。
・針の共通点は比較的鋭角な針先です。
事案②の場合、投げ込んでいた時間もマガニ餌で40分、サザエ餌で1時間ほどとお聞きしています。
【原因を追究せよ】
①海中に目を向けると
単純に「摩耗」や「欠け」が浮かびあがってきます。
キスの投げ競技用の針はC(炭素)含有量が高く耐摩耗にふった材料が使われます。鮎なんかもそうです。これは明らかに針先に耐摩耗性が必要だからですね。
遠投である程度の時間水中に仕掛けがある事と針先を餌から出している事を考えれば針先の摩耗の可能性は低くない。やはり水中の餌と針も流れの影響を受けるので「静止」状態ではないからです。
名手の話では遠投石鯛釣りは「餌の置き場所」を考え、イメージするそうです。愛読雑誌の説明図では駆け上がりの壁や頂点付近のイメージが多い。そこで流れの影響でゴロゴロコツコツと動いている間に岩、石に接して摩耗や欠けが起こっていると・・イメージ出来る
いただいた針の写真を見ると欠けているようにも見えます。それはなぜ起こったのか?
長くなったので続きは次回のブログに・・・最後まで読んでいただきありがとうございました。
次回の内容は
【原因を追究せよ】
②釣針屋に目を向けると
「実はその針先は偽物だった」・・・
【対策として】
その問題の対策として取り入れたこととは?
「実は多くの石鯛針はそうなっている事実」
「大げさな藤岡の針」
【スッポ抜けと針先の因果関係は超低い説】
未経験者ならではの視点ですっぽ抜けを考る。読む価値は極めて低い?