カーブを描いた軸の効果?2
カーブを描いた軸
一般に「軸」といえばまっすぐに伸びた物をさしますが今回は「出来るだけ」直線の部分が少なくなる様に形状を作りました。
「出来るだけ」と書いたのは今回はマルチヘッドを採用したためで耳からギザの部分は直線的になっております。
ギザの終わった部分からは軸部も緩やかなカーブを描きながら形状を構成
(第二回の製造ロッドではさらに直線部がなくなる様に変更)
カーブを描いた針の歴史と意図
一般に軸と呼ばれる部分がカーブあるいは折れ曲がった針は超大物針などでは本当に古くからあります。
例をあげればカジキ針(改良カジキ)、クエ針、マグロ針、泳がせ針など・・・
あまりにも歴史は長くもはや作られた当初の「意図」を知る人は天国か・・・。大物針に特化した針屋でもその意図を正確に知る人は現代にはいませんでした。
ならば
形状から推測できる事は
・軸を緩やかにカーブする事でバネ効果をもたせる
・カーブする事で伸びしろを増やす。
・餌をぶら下げた時や引っ張る時のバランス点の変更
などでしょうか?
石鯛SF1作り手の意図
そもそも「長く残っている物には理由がある」上記の様に形状がイメージさす機能は石鯛針でどんな効果を発揮するのか試したい!と思ったのがこの針を作った意図です。とにかく試したい!
とりわけ石鯛特有の口への相性について↓は興味深々だ。
この針(軸のカーブ)が石鯛の口の中で針掛りに至るまでにどう作用するか想像するだけでワクワクするのです。
いつもの事ですが
さらに細かく作り手のイメージを伝える事は控えます^_^
この針の存在が石鯛師の楽しみ方の1つになれば良いなと思っております。