フィールドテスターをぶっ飛ばす!あなたのアイデアを製造部に直送!

釣針屋comoe

「釣りの前」「釣の後」の楽しいを最大化

2019年独立起業した釣針屋のBLOGです。

作り手と多くの釣人がつながる仕組みができないか?模索中

専用機や金型製作技術を「釣人のワク!ワク!」に変換していきます。

#藤岡朋也石鯛針研究所⑨

 

ようやく涼しく、秋磯シーズンになりました。プロトⅠのシワリが強いものは総じて成績が悪い様です。数少ないチャンスに使っていただいたのに結果が出ず申し訳なく思います。

 

ブログに書き続けているように

石鯛には硬い歯があるので掛かるところは①カンヌキ②口周辺の皮(クチビル)③歯の溝くらいです。


大型になればなるほどカンヌキに掛けなければ取り込める確率もグーっと下がります。どの名手も何度も何度も口を酸っぱくして合わせのイメージを伝えておられます。

 

さて、今回もシロート藤岡(←コイツは石鯛釣りをやった事がありません)の「机上の空論劇場」です。

 

前回の”研究所ブログ”で”形状変更”にあたって2つの事に注目した事を書きましたが写真をまじえて説明してみます。

 

 

残り餌の影響

他の多くの釣りと違うところは「針に残った餌の存在」です。当然の事ですが魚は「針」をくわえているつもりは100%無い(と思います)

 
針のついた餌をくわえている。

 

本やYouTubeの解説では分かりやすい様に針のみの解説してありますが実際にはくわえた時点では餌が残っているはずです。

 

机上の空論ですから・・・「消しゴム」を餌に見立て2つの針を比較します。写真の「消しゴム」は同じものを使い回ししました。

f:id:maniacfishhook:20201013141106j:plain

 

石鯛釣りは遅あわせの釣りと表現されます。実際、鋭い針先を要望される方の理由の多くは「ほぼ向こう合わせの釣りだから針先はある程度鋭い方がいい」※1)

 

 

 ほぼ向こう合わせの釣り・・・がキーワードです。

 

 

もう一度書きますがサブタイトルは「残り餌の影響」です。

 

””石鯛は餌(針)をくわえて後ずさり後反転!その時、石鯛自身の力で針がカンヌキに回り込む””

 

とよく書いてある一連の流れです。

 

実際には、

 

「硬い」や「弾力性が強い」といった特性がある他の釣りではあまりない餌が針についています。サザエの赤身、甲殻類がそれにあたると思います。

 

皆さんの「残り餌と針掛り対するイメージ」はどうでしょうか?

 

普通に考えると残り餌は「針掛りに対して良い影響」があるとは思えません。

 

明らかにフッキングには邪魔な存在ですね。

 

そしてそれは不確定な要素で

ズレ上がったり

針に切り裂かれたり

そのまま残ったりします。

 

 

 

この状況に関して釣針の形状が出来る事はなにか?を考えると(空論の結論)

・残り餌を切り裂き除去する能力※2)

・残り餌がズレ上がりやすい形状

・残り餌をある程度、許容したままでも魚体にコンタクト出来るフトコロ深さ

 

ではなかろうか?と考えた結果、形状変更にいたったわけです。

 

 

実は残り餌の影響について早い段階でお聞きした事がありました。それまではそんな事は頭の片隅にもなく衝撃的でした。軽率にブログに書くのはひかえ、本や動画で同じ事が言われていないか十分に調べました。

 

注意深~く動画や本を見るとしっかり書いて(言っておられます)あります。やはり重要な事のようです。

 

 

今一度、写真を見て「残り餌と針掛り」イメージをプラスしてみてはどうでしょうか?

 

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

 

 

※1)ご報告:このアドバイスは多くの方からメッセンジャーやコメントでいただいたので「商品」に反映させていただきました。

 

※2)今後の課題です。

 

 

 

 

 

 

お読み頂きありがとうございました。これからも良い仲間と共に~