藤岡朋也石鯛針研究所⑥
さて前回のブログでは
「ピンピン」と「ボンボン」 と書いて表現しましたが内容は針先の角度のお話でした。
「ボンボン」と表現したのは30度以上~45度未満の針先の事です。
プロトⅠ、プロトⅡは同じ「ボンボン」の針先です。
写真の三角定規の右の黄色の角(上側)が30度です。そして左の定規の赤い角が45度です。
今回のブログは
「印象の悪い針先を試作した理由」について書きます。
何度も言いますが藤岡は石鯛釣りをした事がないので「釣り現場経験の持論」はございません。言わば100%机上の空論です。
とは言え
雑誌やYouTubeで名手から発信された事をしっかり文脈まで読み解きながらそれを自ら解釈し考え作った物です。
今回の「磯釣りスペシャル 激釣り石鯛」でも名手の方が「素バリ」について書かれてます。
あざーす勉強になります。ぜひ買って読んでみてください。
・針は歯を貫通せえへん。
・カンヌキか皮か歯の継ぎ目の溝にしか掛からへん。
・皮と継ぎ目の溝は狙って掛けられへん。
・飲み込ますとワイヤーがキンクする。
・針がカンヌキにまわって掛かる。
・歯に立った針の結末(写真)
なんか読みやすいと思ったら関西弁でした(笑)
この様なお話は多くの名手の皆さんが何度も同じ事を言われているようです。
本番(実釣)で上手くいくかどうか?はおいといて皆さんも当たり前のように承知の事だと思います。
藤岡はこの様に解釈し、仮説をたてます。
・カンヌキに針をまわさなければ始まらない、滑り込ませる事が最優先事項なのでは?
・不要な場所(特に歯)に針先は立たなくてよい!むしろ立ってはいけない。
・滑ったほうが違和感をあたえなくて良いのでは?。
・最低限の刺さりこみ能力があればいいのでは?
・三角定規の30°の所で刺さるイメージは出る。
・むしろ45°の所でもイメージは出る。
・三角定規の30°を指に当てると痛い!45°も痛い!5mの竿で合わせた力を想像すると「ゾッと」する。刺さるだろう!
・歯に当たってしまった時に針先が傷みにくい
このような仮説(予想)の基に「鈍角な針先」の試作を作ったのです。
再び書きますと
当然ですがそこに僕の実釣経験は繁栄されていません。
悪い言い方をすれば" 思い入れ "がない。
でも「偏見も偏り」もない状態で情報を処理して導きだしただけの物です。
でも、まあ~作った本人が言うのも何ですが、
見た目が強烈に悪い!メッキが仕上がった時には「やってしまった!」と正直後悔!
この時点で唯一ポジティブな情報は
「亡くなられた名手のお話」だけ!
伝え聞いたお話ですが、この名手の方は「針先を自ら砥石で殺して丸くして使われていた」ようです。
その理由は僕の仮説と同じなのか?????
実釣結果、ご意見は?(2020.9.17現在)・・・
短期の結果で
・良いお話を聞いています(実釣結果として)。
・見た目が悪いと聞いています(作った本人もそう思います)
・「針先はもう少し鋭い方がいいよ」と聞いています。
あくまで短期のお話でそもそも情報の分母が少なく、 石鯛の場合はある程度長期で実験しなければ良い統計をとれない気がしています。
今後のプロト針(Ⅲ Ⅳ)で考慮するべき要素は何か???
・遠投か足元の釣りか?合わせの力の伝わり方?魚の大きさと噛む力?
・カンヌキに回り込みやすい、滑り込みやすい針先ってあるのか?
・カンヌキに回り込みやすい、滑り込みやすい形状ってあるのか?
・残った○○の存在?
お願い
そもそも「カンヌキに針を滑り込ませる(回り込ます)」僕のイメージが合っているのかが心配です。石鯛YouTuberの方!正しいイメージの動画のアップお願いします!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
追伸
まだまだ”僕にとって”は楽しい課題がたくさん残っておりますが、試作を送らせてもらって
「残念に思う事」もありました。
それは皆さん、「あまり針に興味が無かった」事です。
この原因は100%作り手側にあります。
釣針の「インスタ映え」に真剣に取り組んでやろうたくらむ藤岡です・・・・・(笑)。