#藤岡朋也石鯛針研究所③
今日も17号と20号の引張試験について書いてみます。
ズバリ!今回のテーマは
” 何キロで伸び始めるのか? ”
前提として” 意味のある数字 ”をお届けする事は毎回同じです。
前回は
同じ線径2.00mmで作った17号(No2)と20号 平打普通(No11)を比較
ピーク荷重を
20Kg 25㎏ 30㎏ 35㎏ 40㎏
に荷重を設定してけん引、ピーク荷重で5秒停止してゆるめる。
結果は一目瞭然、写真でもわかります。
この時、使用したワイヤー仕様は#36 1×7 平均強度は41.0㎏ 。
ここから今回の試験です
今回使用したワイヤーは”あえて” #38 1×7 平均強度 26.0㎏を使います。
平均強度26.0㎏は” ご謙遜~ ”「破断」にいたったのは29㎏まで荷重をかけた時のみです。
写真を見て?が浮かびますよね。引張試験後の針に目に見える変化があまりありません!
今回の設定加重は1㎏きざみで
20号は22㎏、23㎏、24㎏、25㎏、26㎏
17号は25㎏、26㎏、27㎏、28㎏、29㎏
です。
今回の試験では引張試験機の他に、” 画像寸法測定器 ”を使わなければ結果を可視化できません!
何キロで伸び始めるのか?
上段は20号、下段は17号の画像寸法測定の結果です。写真の都合で寸法が見えにくいので下の表にまとめます。
それぞれ初期加重、20号22㎏、17号25㎏では加重を抜くと針の形状は復元すると考えてください。
加重の設定の目安は「釣人が針を伸ばされた!」と気がつく「見た目」です(のつもりです)。
ところが意外!並べると変化がわかりません!そこで・・・・・
最小加重と最大荷重の画像を重ねて比較してみました。わかりやすく色を変更していますが実際の画像を元に色を変更したものです。
こんな差になります。「 伸び始める加重 」どんなご感想でしょうか?
今回の実験も” フトコロ に加重をかけています ”。
針が魚を捕らえた後のための
試験に分類されるのでは?と思います。
結論
20号では 23kgぐらいから伸び始め26kgくらいで「伸ばされた」と気がつく。
17号では 26kgぐらいから伸び始め29kgくらいで「伸ばされた」と気がつく。
タックルバランスのイメージに少しでも貢献できれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。