線径2.0mmで何を伝えられるか?⑤
前回のブログでシワリと全体の曲げは別々に行い、その組み合わせは比較的簡単に変更できますとご紹介しました。
今回の試作では17号(仮)を題材にしてその組み合わせをご紹介します。
シワリとの組み合わせが簡単な様に軸の長さも気軽に変更できます。
シルエット1の左から順に
・シワリ(弱)、軸(普通)
・シワリ(強)、軸(普通)
・シワリ(強)、軸(+1mm)
・シワリ(強)、軸(+2mm)
の4種類になります。針金型1つでこのように針先(シワリ)や軸の長さは自在に変化させる(組合せる)事ができます。
もう1つの形状変更方法
加えてもう1つ形状変化をさせる方法があります。下図のように曲げピンを型のどの位置で止めるかによって形状が変化します。
釣針業界では「アテを入れる」「アテを出す」という表現をしています。
メーカーの機械にもよりますが、僕の機械はタッチパネルからパラメーター(数値)変更する事でこの停止位置(緑、黄色の〇の位置)を設定します。
このように同じ針型を使用しても、曲げの度合いを変化させる事によって出来上がる形状が違ってきます。
シルエットは曲げの度合いによって形状を変化させのた2種類です。
・シワリ(弱)、軸(普通)の曲げ度合いを弱く
・シワリ(弱)、軸(普通)の曲げ度合いを強く
これまでにご紹介した試作針シルエットはすべて途中工程(平打前)のものです。これからのブログは熱処理前の状態を中心にご紹介していきます。
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