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釣針屋comoe

「釣りの前」「釣の後」の楽しいを最大化

2019年独立起業した釣針屋のBLOGです。

作り手と多くの釣人がつながる仕組みができないか?模索中

専用機や金型製作技術を「釣人のワク!ワク!」に変換していきます。

松の葉

「尖頭」って漢字の成り立ちがわかりやすい!小⇒大⇒頭ですから(笑)

フェイスブックやインスタにあげていた写真ですが(拡大鏡+iPhoneで撮影)

 

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これ「松の葉」なんです。これが釣針に何の関係があるのか?

 

第2工程の「尖頭」に関係があるんです。

尖頭は研削(ケンサク)で材料端を尖らせ針先を作る工程ですが「松葉先」と呼ばれる針先の種類が昔からあります。

松の葉の写真をよく見てもらうと

①ゆるやかな放物線(砲弾形状)を描きながら先端に向かってテーパーがついていきます。

②先端直近ではやや鈍角になっているのがわかると思います。

 

こんな例え話も

「電動回転カンナの刃」なんかも松葉のように「2段の刃」に作ってあります。

電動カンナ刃の刃面拡大画像です。

電動カンナの刃(拡大)。刃面に3つの境界が見えます。

(刃面の境界の説明)

1.粗い研削面の中に線状に見える境界は母材(鉄系)と刃材(高速度工具鋼)の接合面です。

2.研削面の粗い面と細かい面の境界がラップとかラッピングと呼ばれる手法です。

 

今回は2番の境界の効果について

 

①鋭角な一面の刃先より鈍角な面のある刃先の方が当然、欠けや曲がりに強い!

 写真の様に先端付近をやや鈍角に加工する事で耐欠け性(耐チッピング性)が飛躍的に向上します。

欠けや曲がりに強い!と言う事です。

 

②欠けや曲がりを防ぎながら摩擦(切削)抵抗を軽減している。

 欠けや曲がりに対応しながら摩擦抵抗(切削抵抗)の低減にも対応している???

電動カンナ(プレーナー)の場合、回転によって切削しますので刃物には「逃げ角」が必要です。

検索エンジンで「刃物、逃げ角」で検索して画像タブを選択するとたくさん画像が出てきます。このブログを読んでいただいている方にはこれ以上の説明はいりませんね。

 

 

 

釣針の尖頭(針先)にカンナ刃のイメージを変換してみてください。

 

今回の石鯛針Daiは

皆さんのSNSなどの情報を読み解き、私が考えた結果 ↓ ↓ ↓

 
「掛かる所には掛かる。掛からん所には絶対掛からん!」

 

さらに憶測

 「掛からん所では滑ってほしい!」


 合ってますかね?

 

このコンセプトで今回は「尖頭加工」しています。

 

さて、皆さんの現在愛用の針の針先はどうでしょうか?

 

最近の傾向を観察すると「ピン!」と鋭角に立った先が多いように感じます。

 

測定すると20°以下の鋭角な尖頭仕様もあります。

 

 

今回の工程名 「尖頭」(せんとう)です。よかったら覚えといてくださいね。

 

 

 

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。どしどしコメントお待ちしています。

 

お読み頂きありがとうございました。これからも良い仲間と共に~