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釣針屋comoe

「釣りの前」「釣の後」の楽しいを最大化

2019年独立起業した釣針屋のBLOGです。

作り手と多くの釣人がつながる仕組みができないか?模索中

専用機や金型製作技術を「釣人のワク!ワク!」に変換していきます。

店舗専用品って何が違うの?③

「ひっこ」ってご存知でしょうか?

これは関西弁なのか??・・・子供の頃からそう聞いて育ったため「ひっこ」の標準語が分かりません

 

google先生で調べる事から始めます・・・(~検索中~)・・分かりました!

 

全国的に通用する名前は「おがくず(おが屑)」のようです。そう大工さんや木材屋さんから出る「木のクズ」の事です。

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おがくず(大鋸屑?)



 

釣針研磨(仕上)の歴史

 

現在の釣針は化学研磨によって鋭い針先を得られるようになりました。

 

化学研磨が普及する前(40年ほど前?)は通称「ひっこ磨き」と呼ばれる方法で焼入れ後の針を磨いておりました。

 

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磨き箱(ゴロゴロ~ゴロゴロ~)

 

対角寸法が60cmほどの六角柱の木箱に「針」と「ひっこ」を入れフタをします。動力でこの箱を回転してゴロゴロの回します。

子供のころ記憶では30分ほど回していたように思います。

 

おが屑ごときで本当に鉄(鋼)が磨ける?と思われるかもしれませんが意外にもピッカピカに磨かれれて出てきます。

 

当時、この工程が主流だったころは磨き箱が5連6連と並び動力モーターを兼用するために天井付近にシャフトが通してあり「平ベルト」で回転させていました。

 

平ベルトで兼用のモーターなんて

社会の教科書の「産業革命の写真」くらいでしか見ませんね。

 

オールドファンの考えも一考の価値あり?

「超」がつくベテラン石鯛師の中には「現代の針は尖り過ぎ!でダメだ」といって針先をわざと鈍らす方もおられるそうです。

 

総じて言われるのは

・鋭すぎる針はよけいな所で針立ちして警戒されてしまう

・刺さらない歯をひろいやすい。滑った方が良い

・鋭いが過ぎると刺さるまでに針先が傷んでいる

 

などが上げられます。皆さんもこの様な話をお聞きになった事があるかもしれませんね。

 

~昔の針~

「ひっこ磨き」「おが屑磨き」では当然ですが針先も削れるため丸く仕上がります。

 

現代の針とは比べ物にならない鈍い針先といっても過言ではないです。

 

この時代を経験した石鯛師の話を一考するのも面白いかもしれません。

 

一般に針先は鋭ければ鋭いほど良いとされていますが、石鯛に関しては「適切」な鋭さが存在するような気がしております。

 

店舗専用(白パッケージ、数量限定品)

釣針屋comoeでは釣具店でしか買えない石鯛針を白赤パッケージで出しております。

 

前回のブログでは

・強い平打加工

・摩擦係数の少ない表面処理(滑りが良い針)

を取り上げましたが針先に関しても「石鯛Basic1」と比較して鈍角(鈍い)に変えております。

 

その詳細は次回ブログで・・・

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

 

 

 

 

お読み頂きありがとうございました。これからも良い仲間と共に~