プロトⅢメイキングブログ⑨
4月になり本格的な釣りシーズン始動までもう少し?といったところでしょうか?
釣針屋ブログも厳寒期の釣果減少とともにしばらく休んでおりましたが再始動してまいります。
冬の間に多くの釣具店に針をおいていただきフェイスブックの「お友達リクエスト」もたくさんいただきました。
最近、新しく釣針屋comoeの名前を知った方は「この針屋は何をしてるの?」表題にある「プロトⅢって何?」と思われるかもしれませんね。
改めて説明しますと
釣針屋comoeは2020年から一般の釣り人に「プロト針」をお配りして、広く意見をいただき釣針を開発するという試みを行ってまいりました。
その試みで出来た石鯛針の第一弾が「Basic長軸」「Basic短軸」です。
この針はプロトⅠ(12種類)とプロトⅡ(3種類)を経て完成しました。
プロトⅠでは針先を通常程度~短く設定しておりましたので多くスッポ抜けのレポートが寄せられました。
プロトⅡでは大幅にフトコロ深さを深く変更しカンヌキへのコンタクトが増えたように思います。
・餌を選ばないラウンドに近いフトコロ形状
・針の真ん中付近に安定的に餌がすわります。
・特徴的なのは「針先側のフトコロの深さ」です。
・最近のトレンドとは逆方向の針先の長い針になっています。
・深い針先側のフトコロは残り餌の影響でおこるスッポヌケの確率を下げ、針先を魚体にコンタクトさせる確率を上げる狙いです。
その後のプロト針は?
プロト針を一般の釣り人に使っていただく試みはその後も続けております。
プロトⅢ 制作!
送らせてもらった方から釣果やレポートをいただき多くの気付きがありました。
ここからは藤岡の学びのつぶやきです・・・
餌との関係が切り離せない針形状
今更ですが石鯛釣りはアタリの数と釣果が比例せず、針掛りしないこともおおくあります。「スッポ抜け」と総称されるアレですがプロト針を共有して意見をいただくと様々な情報が入って」きます。
重要だと感じた気付き・・・・
結果の良い石鯛師は餌の「どの部位」を最終的に食わせたいか「明確なイメージ」をもっている事にきがつきました。
100%正解の答えはなくイメージに結果が伴うように試行錯誤しておられると言った方が正確だろうと思います。
個別の内容は許可無く表に出しませんが皆さん強烈な情熱をもって語っていただいております。
全ての石鯛師にとって100点満点の針は存在しない
当然の事ですが石鯛師のイメージも十人十色!食わすまでのイメージ、掛かりのイメージも違って当たり前なのです。100点満点の針は存在しません。
じゃあ!お前(藤岡)は何が出来るねん!
釣針屋が出来る事は簡単「複数の選択肢」を提案する事です。
しかし石鯛針はたくさん売れて新規参入メーカーがどんどんある釣りではありません!
1つのメーカーで大量の種類を在庫するのは不可能です。メーカーブランドにこだわらない視野の広さが重要だと思っています。
そこで
・針先側のフトコロが比較的深い針
⇔ 針先が超短い針がトレンド
・シワリが入り気味
⇔ 針先が立ち気味
などなど他のメーカーさんと少し違う方向性(コンセプト)を採用する事で提供出来る種類が全体として増える事が大切かと思っております。
突然の・・・お知らせ
冬の間「新しい石鯛針」を生産を開始!5月初旬の販売を目指しております。
新しい針の名前は「Basic 2」に決定しました。
区別するために
Basic長軸→「Basic 1 長軸」
Basic短軸→「Basic 1 短軸」
に変更いたします。パッケージの台紙などは順次変更してまいります。
・「石鯛針 Basicシリーズ」はお近くの釣具店から取り寄せる事ができます。
・お近くに釣具店が無い方はネットショップ「BASE 釣針屋comoe」をご利用ください。
次回ブログでは
今回は休み明けウォーミングアップブログとなりましたが、次回はプロトⅢに込めた狙いを語ってまいります。