線径2.0mmで何を伝えられるのか?③
兵庫県でもようやく梅雨入りの気配が出てきた6月10日です。
さて数回に渡って
・線径2.0mmで何を伝えられるか?
・1つの型で何が出来るか?
をテーマにブログを書いております。
ブログからやや先行して試作を行なっております。
この試作品は5月に僕の針を受け取っていただいた皆さんに送らせていただきます。
線径2.0mm共通5サイズに+αを予定しております。
そろそろ図面や型の写真はもういいから針を出せよ!と怒られてしまいそうなので・・・
工程で微小に変化する形状
前回のブログでお伝えした通り、線径2.0mm共通で17号、18号、19号、20号、21号の5サイズのシルエットになります。
このシルエットは完成品ではありません!
見出しにあるように釣針は成形→平打→熱処理の工程で形状が変化します。
写真のシルエット1は成形が終わった段階のもので釣針業界では「丸軸」と呼ばれる状態です。
成形したものを平打すると当たり前ですが針の形状は丸軸の時より開いた状態になります。
シルエット2は成形後と平打後の比較です。かなり形状が変化したのがわかると思います。
平打したものを熱処理(焼入)すると今度は閉じる方向に微小に形状が変化します。
この様に工程が進む毎に形状が変化するので成形工程ではこの変化をおりこんだ形状となり、仕上がりよりも針先が内側に入った形状になっております。
尖頭の違い(テーパーの違い)
以前のブログでも書いたのですがある程度大きなサイズではロングテーパーを採用する事が可能になります。
シルエットでもわかるように20号、21号はロングテーパー仕様です。
今回、「良い」「悪い」は関係なしにこんなテーパーも採用できますよといったご紹介として見てくださいね。
17号、18号、19号は石鯛によく採用してある比較的短いテーパーの針先です。先のブログにも書きましたが短いテーパーでも鋭い針先に加工は可能です。メーカーにもよりますが20度以下の鋭角な針先を採用した石鯛針もあったりします。
今回の針先はやや鈍角仕様です。その経緯は過去のブログに書いておりますので覗いてみてください。
まとめます
・同じ2.0mmで5サイズの比較
・ロングテーパーとショートテーパー比較
・モドリの位置に注目!
・工程が進むと形状が変化します。
まだまだ出てきます。
1つの金型で何ができるか?をお伝えするために試作をしていますので、まだまだ違う形状が登場いたします。
線径2.0mmで何を伝えられるのか?④に続く
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