プロトⅢメイキングブログ①
・釣針屋comoeでは
「釣りに行く前の楽しいを最大化」をコンセプトに「一般の釣人」も「名手」も一緒になって石鯛針を開発してしております。
・今回は
「大型」「遠征」向け20号が題材になります。普段から大きいサイズを使われる方にも・・
・実績として
「2.0mmの17号」で70cm前後の魚は取れている事を踏まえて線径を選択していきます。
・今回プロトⅢに選んだのは
2.00mm
2.14mm
2.28mmの3つの材料線径
・20号で線径2.0mmは挑戦する意味が無いほど細すぎるのか!?
転ばぬ先の杖!
あまりに「細軸の針にトライする」と宣言するとすぐさまイエローカードが出ます。「伸ばされたり」「折られたり」するからね~大丈夫かい?とご心配いただきます。本当にありがたい事です。
でも、”石鯛針ラストサムライ藤岡”は挑戦します。
「なぜなら皆さんに大型をぜひとも釣っていただきたいから」に他なりません
しかしながら針だけで解決できる事ではなくもちろん釣人の協力が必要です。
・遠征・大型狙いの危険な落とし穴
大型狙いの遠征ともなると気持ちは高揚していつもよりヘビーなタックルを用意したくなるものですね。それは本当によくわかります。費用も時間も費やすのですから!
伝え聞いたストロングな情報、あるいは自分の過去の経験で「折られた」「伸ばされた」などがあるとより慎重にかまえてしまいます。
僕は
「折られた!伸ばされた!」のお話を聞く時には重要視している事があります・・・・
それは
その時、魚は取れたのか?です。
「アホっか!お前は!伸ばされとんねんから取れるわけないやろ!」とチビリそうなくらい怒られそうですがここは勇気をもって書きます。
僕が言うまでもなく石鯛は歯のある特殊な魚です。
「激釣 石鯛」を読み込むと、数々の名手が繰り返す合わせのタイミング何度も説明しておられます。
その説明序盤にいつも出てくるのは「石鯛は掛かる場所が限られているお話」!
今さら言うまでもなくカンヌキ、クチビル(皮)、歯の溝にしか掛からない。
飲み込ます方法もありそうですが、それをするとワイヤーがキンクして加工硬化が起こり切れやすくなるとか・・・
みなまで言うな・・・
針先が掛かるべき所に入っていない時に「折れる、伸ばされる」の事故が圧倒的に起こりやすい事実があります。
順番は多くの場合
①良いところに針先がはいらない
②「曲がったり」「折れたり」「伸びたり」がおこる
です。
遠征・大型狙い・普段使わない大きな針・石鯛の希少性(特に大型)などのワードは「折られた」「伸ばされた」という言葉を独り歩きさせます。
・名手たちの共通した考え方は
伸ばされても折られても・・・バラシ1
「すっぽ抜けても」・・・バラシ1
「やり取りで外れても」・・・バラシ1
”共通している事実”は ”思った所に掛かっていない”だけ
すべて同じバラシ1回としてカウントする。
細軸を愛用し多用する方はその針がもたらすメリット、デメリットはトレードオフだと割り切って使われています。
釣針屋は何が出来るか?
えらそうに言ってる←コイツは石鯛釣りした事がありません!
その分、感情を抜きにして文脈を読み解き、皆さんのアドバイスやご意見を分析します。
その上で僕が出来る事は針の情報やコンセプトを伝えてイメージを作っていただく事かと考えています。
・大型でもカンヌキに掛かれば十分とれる!?
線径2.0mmの20号でもカンヌキを捕らえれば大型でも十分取れるのではと思っています。根拠として数字はもちろん持ち合わせています。
試験の数値をお伝えしてもわかりにくいので別の何かに例えると・・・
「線径2.0mm20号の石鯛針」で灯油18Lのポリタンクは十分持ち上がります。そして荷重を抜くと形状は復元します。
僕は石鯛釣りの竿をもっていませんが
18Lのポリタンクに水を満タン入れてぶら下げると竿の曲がりはいかがでしょうか?ポリタンクは持ちあがりますか?
ほんまにやらんといてくださいよ(笑)
たしか石鯛釣りによく使う号数のナイロンラインの平均強度は27Kgfくらいだったような記憶があります。灯油ポリタンク18Kgfですと糸の平均強度の約65%ほどでしょうか?
針の形状にもよりますが針が変形しだす荷重は20~25Kg程度だと思ってください。
細い針のメリット、デメリットは何か?
大型の石鯛を手に出来る「手順」はどうか?
さて
あなたは線径2.0mmプロトⅢに挑戦しますか?